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所属している会社がアドベントカレンダーを出すので自分も寄稿することにした。もうちょっとあれなことを言えば後輩がアドベントカレンダーを主催している以上、先輩がその手伝いをしないことをひよこ倫理は許さなかったのだ。社内で事前レビューを受けるなどすることである程度安心して投稿できるし。
Pull Request もだが、アドベントカレンダーも気軽に参加すると良いと思う。PR ならば知っている人のプロジェクトに PR を出すのであれば心理的障壁も低いし。ひよこのアプリに出してもいいのよ。
いや、あるに越したことはないんだけどさ。
自己肯定感の高い人にあまり会わない。すると、自己肯定感の低い人には「別に自己肯定感なんてなくていいのでは? みんな持ってないよ」「みんなが持ってないものを無理に持とうとしなくてもいいよ」と話すほうが正解なのではないだろうか、という気がしてきた。それよりも、それが無いからといって立ち止まるほうがよっぽど怖い。
こんなことを書いている私も後輩に「こんなに自己肯定感がない人がいるとは」と言われた程度にはない。
同僚が「それ、もう FAQ にあるよという内容の質問が多くて困るわ」と言っていた。ほぅ? と思い FAQ サイトを見たが読みにくい。これは読まないわ。
質問項目別にカテゴリ分けされている見やすい FAQ サイトを作ってメンテするのに Google Spread Sheets を使えばよいのでは? などと考えた。Google App Scripts でスプレッドシートの内容に応じて HTML を生成させて、見た目をそっちに寄せる。項目の追加・修正はスプレッドシートなので共同編集で容易にやれそうだ。ちょっと前向きに検討したい。
ただ、そもそも「FAQ サイトの存在に気付くか否か」「FAQ サイトを見る方が尋ねるよりコストが高い」といった問題があるのでこれで上手くいくかは……FAQ サイトを読みたくなる、他の人に見せたくなる、とかができればいいんでしょうけど……文章で遊ぶくらいしか思いつかない。
弊チームではリモートワーク中もずっと会話していたりする。さぎょいぷ、というやつである。
これ自体はかなりの効果をあげていると思っているけれども、どうして効果が出ているのかを考えてみる。
疑似オフィスである。
当初は私がミーティングなどが無い時間は常駐している通話用チャンネルを1つ用意していた。オフィスにいる時と同様に好きなタイミングで私に話しかけられるようにしたのである。
それが徐々に余裕のあるメンバーが(ないしはないメンバーも)ミーティング以外の時間はそこに常駐するようになった。今の私はミーティングで予定が埋まっていることも多いので常駐はあまりしていないが、見ると大体誰かしらいる。
普段、ずっと話しているのではなく、全員ミュートのまま作業していることも多い。しかし、ふと思ったことを共有したり、わいた疑問点を共有したりすることがしばしばある。
チームメンバー全員が割とそこにいる、というわけではない。人がいると集中できないという人もいるし。しかし、「あそこにいけば誰かしらいる」という感覚があるので相談事があると来てくれるメンバーもいる。
話しかけやすい人がまずは常駐していないといけない。なんとなく人が集まってこないと成り立たないからだ。大半のチームメンバーから話しかけやすいと思われている人がまずは常駐している体制を築き、ちょこちょこ人が集まるようになってくる状態にする。少なからぬ場合、マネージャは「話しかけにくい人」に分類されるのでそこはちょっと難しい。
人知を超えた化け物でないかぎりは単独で仕事をすることは難しい。もちろん、人知を超えた化け物というのはしばしば実在するが私は少なくとも化け物ではない。大体の場合に他の人との連携が求められる。そういった場合に、連携を求める心理的障壁は低いほうが良い。ふと「お昼食べてきます」という発言があって離席した人が戻ってきた際に「何食べてきたの」みたいなどうでもいい質問をすることで質問の心理的障壁を下げる効果を期待できる。
質問の心理的障壁などといった本質的でない課題での業務遅延を防ぐことができる。
また、これを開始した所、内部のみならず外部からもテキストチャットやメールよりも気軽な、ミーティングの予定を入れるまでもない相談をするためにしばしば他チームからも人が訪れるようになった。その場で話してみて重そうな話題の場合は「別途ミーティングしましょう」などと結論することもある。
弊チームは割と重めの話題を扱うことが多いため、相談する側も身構えることがしばしばある。それを緩和するための威力を発揮していると考えている。
タイトルは私の好きなゲームの主人公のセリフである。昔、Intel の CEO だった Andrew Grove さん(2016年に亡くなっている)が次のように言ったという。
Bad companies are destroyed by crises;
good companies survive them;
great companies are improved by them.
日本語にすると ダメな会社は危機によって潰れる。いい会社は危機を乗り切る。イケてる会社は危機によって成長する
だろうか。これを他人に強要することはなかなかにブラックな思想になりがちなので控えたいところだけれども、そのとおりだと感じる機会が最近しばしばある。というのは、「まずい」という場面で手を上げて問題を片付けてくるというのは経験点を稼ぐために最も効率的な方法の一つだからだ。それでも「だから、ピンチに飛び込め」とはやはり言い難い。それで病んだら元も子もないからだ。
優れたリーダーはピンチに飛び込ませた上でピンチを乗り切れるように上手く支援するのだろうな、と感じながら来週のお仕事にそなえる。