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ひつ(じのひよこが)プログラミングします。
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Discordのタイムアウトが便利って話

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Discordのタイムアウトが便利って話

Discord の新しい機能「タイムアウト」は管理権限を持つものがユーザから一時的にテキストチャット・ボイスチャットにおける発言権限を剥奪する機能である。これについて。

タイムアウトってなに

管理権限を持つものがユーザから一時的にテキストチャット・ボイスチャットにおける発言権限を剥奪する機能。ユーザは継続してサーバの中身を閲覧することは可能である。だが、発言することはできない。

使い方:Discord サーバ内での謹慎としての発言権の付与・剥奪

Discord は権限を細かく設定できる。これを用いてサーバでの発言権を付与・剥奪することができる。これを用いてサーバ内での謹慎期間等を設けることが可能である。

しかし、一時的な発言の剥奪のためには問題点として以下がある。

  • そもそも「発言できるロール」ないし「発言できないロール」の作成が必要であり、普段の運用からそれが前提
  • 権限周りは割と複雑であり、事前に動作確認が必要
  • 一定期間発言権を剥奪する場合、権限を再付与する場合にもロールの操作が必要

これに対して Discord に最近追加された「タイムアウト」という機能が効果を発揮しそうである。


タイムアウトの設定手順

かなり簡単。
管理権限があれば対象を右クリックして得られるメニューからタイムアウトを選択できる
管理者権限があれば対象ユーザを右クリックして即座に実行できる。

タイムアウトされたユーザにはタイムアウトされている旨が通知とテキストチャットの入力欄を通じて伝わる。
タイムアウトされたユーザにはタイムアウトされている旨が伝わる
また、管理権限をもつユーザはそのユーザがタイムアウトされている旨を確認することができる。しかし、他のユーザにはタイムアウトされている旨が可視化されない点には注意が必要である。


タイムアウトの解除

指定した時間が経過したらタイムアウトは勝手に解除される。だが、管理権限をもつユーザはタイムアウト期間中であってもタイムアウトを解除することが可能である。


タイムアウトの運用アイディア

乗っ取られたアカウントから一時的に発言権を剥奪する

対処が終わるまで発言権限を全て剥奪する。キックしてしまうと後から権限を戻すのが面倒だ。タイムアウトならば権限は一定時間で勝手に戻る。ないし、途中でタイムアウト解除も可能。

関係者それぞれについて判断せずまとめてタイムアウトしてから考える

設定が容易な事はタイムアウトの利点である。そのため、好ましくない議論の加熱を観測した場合はとりあえず関係者全員について1週間のタイムアウトを設定する。そのうえで関係者全員に「とりあえず一旦関係者全員をタイムアウトしました。これから内容を精査して順次タイムアウトの解除を適切なタイミングで行います」等と告知する。

然る後に精査して特に議論の加熱に関与していない、無害と思われる者を順次解除する。次いで、各々に対して処罰ポリシーに応じて謹慎期間を設定し、好ましいタイミング or 気が向いたタイミングでタイムアウトを解除する。

タイムアウトを延長してジャッジの時間を稼ぐ

タイムアウトで稼いだ時間で対象のユーザについてサーバから kick するか BAN するか、といった判断が求められることもあるだろう。だが、その時間内で決定ができない場合もあるかもしれない。その場合にタイムアウトを一度解除して再度タイムアウトを設定することで擬似的にタイムアウトを延長できる。これで稼いだ時間で対応を検討することが可能だ。


タイムアウトを利用するに際しての欠点

  • 管理権限を持っていないユーザには対象ユーザがタイムアウトに状態になっていることが通知されない
    (状況によっては利点でもある)
  • 設定できる時間が6択に限られている。1分、5分、10分、1時間、1日、1週間。
    謹慎として使うならば1週間以外の選択肢はあまり現実的ではない
    (その場をクールダウンさせるためにであれば1週間以外の選択肢も有力)

タイムアウト以外の処罰アイディア

タイムアウト以外にも以下のような処罰方法がある。だが、タイムアウトは影響範囲が広い上に比較的まろやかな手段であり、使い勝手は群を抜くだろう。

BAN

そのサーバの参加者から対象を除外する。さらに、そのサーバへの再参加を不可能とする。BAN はあとから解除が可能だが、解除した所で対象のユーザが再度サーバに参加できるわけではなく、ユーザが自分の意志で再参加しなければならない。

サーバから蹴り出した上で一定期間の再参加を不可とするという運用をするために BAN を用いているサーバもあるようだ。だが、その場合に BAN の解除は手作業で行う必要がある。

また、Bot を用いて複数サーバで BAN 情報を共有している事例(グローバルBAN)も存在する。

Kick

単純にサーバの参加者から対処を除外する。BAN との違いは再参加が可能である点である。コミュニティサーバの機能を有効にしている場合はチュートリアルを見直す必要があるため、「読み直してこい」といった意思表示のためには有効かもしれない。

個人的には処罰として利用するには使いみちが難しい機能だと思っている。

ロールの付与による処罰

発言者の色が変わったりメンバー一覧に表示するなどして対象が処罰されている状態であることを提示する。冒頭で紹介した発言権などの停止をこれを併用して行うこともできる。タイムアウトと違いサーバ参加者にはっきりと伝わるのが特徴。

強力な権限で対象を晒し上げたい事由がある場合には有効だが、それを見る周囲がどう考えるのかは予めよく考える必要がある。ロールに基づく情報はメンバー一覧には表示しないことも可能なので運用はよく考えて決める必要がある。

また、これを行う場合は事前の運用テストを行うべきだろう。

ブロック

処罰とは異なるが、個人として対象のユーザをブロックする。対象のユーザをブロックすると次の効果がある。

  • 対象のユーザは自分の発言にリアクションを付けることができない
  • 対象のユーザは自分にDMを送ることができない
  • 対象のユーザの発言が自分からは不可視になる
  • 対象のユーザがフレンドだった場合、フレンドから外れる

対象のユーザがフレンドでない場合、ブロックしているか否かはリアクションを付けられるか否かでしか判別できないためかなり便利。名前から受ける印象に比較してどんどん使っていける機能である。ただし、あくまでユーザ間の機能であるため、サーバとして利用することはできない。


オフィシャルの紹介記事

Time Out FAQ – Discord

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