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長くなったので内容のまとめを先頭におく。北斗神拳は一子相伝でありトラック係数は1である。ケンシロウが無敵というわけではない以上危険な気がする。しかし、伝承者が許す限りにおいて北斗神拳は複数人が習得できるため、万が一の際の予備として機能する。実際のトラック係数は1ではないようだ。
最近、自分の中で北斗の拳が唐突に熱い。北斗の拳とは 核戦争によって文明と人々の秩序が失われ、水と食料といった残された資源をめぐって争いが繰り返されるという最終戦争後の199X年が舞台。暴力が支配する弱肉強食の世界に現れた、伝説の暗殺拳"北斗神拳"の伝承者・ケンシロウの生き様を描くハードボイルドアクションである。
(Wikipedia よりコピペ)
このケンシロウ、凄まじく強い。アニメの主題歌は 邪魔する奴は 指先ひとつでダウン
と歌っているがこれは別に誇張ではなく本当にこんな感じである。
じゃあ、ケンシロウは無敵なのか、というとそうでもない。漫画を読んでいてもザっと4回は負けており※1、大体はその状況から第三者の助けによって脱出している。まぁ、漫画だし、そうじゃないと面白くないよね、マジンガーZ だって苦戦を繰り返して徐々にパワーアップしていったんだし。
……いや。そうも言っていられないのである。北斗神拳はその凄絶な力と創始者の悲話ゆえに一子相伝とされて
(Wikipedia よりコピペ) いるからである。本編開始時点で先代伝承者は亡くなっているため、正規の伝承者は主人公であるケンシロウ一人となっている。ケンシロウ以前の伝承者は不敗だったらしいので問題ないだろう。しかし、先述の通りケンシロウはそうではなかった。ケンシロウが万が一にでも死ねば北斗神拳はその場で断絶するのでは。
北斗神拳のトラック係数※2は恐るべきことに1なのである。これは良くない。
しかし、実際に北斗の拳を読んでみると案外トラック係数が1ではないことが分かる。一子相伝、伝承できなかった伝承者候補は 拳を封じられ名乗ることも許さ
ない。そのためある者は拳をつぶされ
、ある者は記憶をうばわれ
るという (北斗の拳本編よりコピペ)。
しかし、実際にはケンシロウと競合していた伝承者候補3名はいずれも北斗神拳をその後も使っていたし、伝承者候補から他の人が北斗神拳を盗んだこともあった※3。実際にはトラック係数を大きめに取っているらしい。一子相伝という触れ込みとは矛盾するけれども……
なお、先述の伝承できなかった伝承者候補への仕打ちを確実にするための手段は別に用意されているようだ※4。相応しくない者は封じておくが、残りは予備として残しておく、という方針なのだろう。何が一子相伝だ、という気もするが現実問題断絶するわけにもいかないのでしょうがない。
しかし、この「確実に伝承者候補を封じる手段」を正規伝承者以外が知るのはまずい※5。この手段を知っている相手は確実に封じられる相手ではなくなるからだ。いかにして正規伝承者が断絶した場合の予備伝承者にこの手段を伝えるのか、という課題は残る。
※1 未読の人が読むことはないと思うが、一応隠しておく。反転でご覧ください。北斗神拳の伝承者として認められた後のみをカウントする。シン初回, ラオウ初回, サウザー初回, カイオウ初回。が、そもそも負けるとか以前に一話目からして行き倒れかけていたぞ。セキュリティ意識が低すぎると思う。
※2 トラック係数
※3 アミバとかバランとか。そもそも、見て盗めるようなものなのか、というのも疑問ではあるけれども。
※4 リュウケンがラオウを封じようとした際に用いた奥義、七星点心 (しちせいてんしん) をラオウは知らなかった。しかし、あのラオウをも封じる威力から最重要奥義の1つだと考えられる。カイオウもこの動きを知って対策 (北斗逆死葬) をしていた。七星点心を使えば、これを知らない相手であれば確実に拳を封じられるだけの威力があるのだろう。ジャギでも伝承者に力量的には充分なれたのでは?とすら思う。
※5 その割には※4の通りカイオウは知っていたし、リュウケンもラオウの前で見せたうえでやられる、という最悪のシナリオをやらかしている。このセキュリティも多分ガバガバな気がする。
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